何気なく摂っている糖分ですが、1日に摂ってもよい糖類の量を知っていますか?
これがびっくりするくらい少なくて、500mlのアクエリアス1本飲んでもオーバーします。
そして糖分を摂りすぎると、脂肪が増えて太るだけでなく、頭痛やめまい、むくみや肌荒れの他にもさまざまな症状を起こすのです。
この記事では、1日に摂る糖類の量や、糖類が増えることによりどんな症状を起こすのか?を紹介しています。
痩せているから大丈夫なのではなく、糖類を摂りすぎることの恐ろしさを知ってください。
1日に必要な糖類の量はどのくらい?
成人が1日に必要な糖類の量は、びっくりする位少なくて、25グラム(ティースプーン6杯分)程度です。
角砂糖に例えると、1日6個。3gのスティックシュガーだと6本の量。
キットカットミニ(袋に入っている内の1包11.6g)の糖類が、5.2gなので、5つ食べたら1日の糖類はもう終わり。
この他に、炭水化物などを摂ると、もう1日の糖類の摂取量が超えてしまうほど、少ない量なのです。
糖質と糖類の違い
糖類というのは、砂糖のことですが、炭水化物にも糖類は含まれていますよね。
この違いですが、炭水化物は糖質と食物繊維に分かれ、糖質が糖類と同じ扱いになります。
食物繊維は消化吸収されませんが、糖質と糖類はエネルギーとして吸収され、余ると脂肪になります。
ご飯1膳に含まれる、糖質は約55.2g。これだけで1日の糖類の約2倍。
ここにお菓子や缶コーヒー、ジュースなどを加えると、あっという間に糖類はオーバー。
あまり動かない人は、糖類がエネルギーとして使われないため、余計な糖が脂肪として溜まり、太りやすくなってしまいます。
通常、炭水化物などに含まれるのは、糖類ではなく糖質なので、吸収が緩やかです。
しかし、お菓子やジュースなどに含まれる糖類(砂糖)は、かなり早く吸収されます。
早く吸収されると、短い時間で血糖値が急上昇するため、これを下げるために膵臓が慌てて大量のインスリンを分泌し、逆に血糖値が急降下します。
これを「血糖値スパイク」といい、めまいや頭痛、イライラ、うつ病などを引き起こす元になるのです。
そのため、糖類を多く摂ることは、カラダにはよくありません。
製品に含まれる糖類の量は?
何気なく食べたり飲んだりしている製品には、どのくらい糖類が入っているのでしょうか?
目安を知っていると、表示などをみたり考えてたりして飲むだけでも、変わると思います。
このように思った以上に糖類は、含まれているのです。
運動などで消費できればよいですが、あまり運動をしない場合は、余分な糖類が脂肪に変わりますので注意してください。
特に40代の中年になってくると、糖類の取り過ぎは太りやすく痩せにくい体質を作るので、食生活を変えることは大切です。
次に糖分の取り過ぎで起こる症状を紹介します。
何気なく摂っている糖分ですが、実はカラダのあちこちに悪い影響を及ぼしているのです。
糖分の取りすぎが引き起こす症状とは
糖分の取り過ぎで起こる症状はかなり多く、たかが糖分の取り過ぎとはいえないほどです。
以下が症状になりますが、悪循環を起こすため、あまりいいものではありません。
- 太る
- だるい・疲れる
- 肌の調子が悪い
- 頭痛
- かゆみ・アレルギー
- むくみ
- めまい
- イライラ
- 不妊
- 便秘・下痢
- 眠気
糖類の取り過ぎは、単純に脂肪を増やし太ります。
それだけでなく、むくみも起こすのです。
他にもやる気がでず、だるい・すぐ疲れるなどの症状が起こりやすく、それを回避するためにさらに甘いものを食べ、悪循環を起こしている人が多いのも特徴です。
糖化というコトバを、聞いたことがある女性は多いと思いますが、糖分の取り過ぎは肌を劣化させ、シワやたるみの元になります。
糖化はコラーゲンを元から変形させるため、糖化で起こるシワやたるみは、何をやっても回復できないことが多いのです。
厄介なのが、起こっている糖化は止めることができず、回復もできないところ。
長い間の蓄積が、気づいたら顔じゅうシワやたるみだらけで手遅れ、ということにならないようにしてください。
そのためにも、糖分の取り過ぎは控えた方が無難です。
次になぜ、糖分がこのような症状を起こすのか?を紹介していきます。
なぜ糖分を取りすぎると体に害がある?
糖分を取り過ぎると、上記のような症状を起こしてしまう理由ですが、過剰な糖類の摂取は、血液中のインスリン分泌を過剰にします。
すると体内に吸収された糖を、いちはやく脂肪に変えてしまい、結果太ります。
人は余計なエネルギーを脂肪に変えて、身を護る性質を持っているからです。
また、炭水化物や果物などに含まれる糖質は、体に吸収されるまでに時間がかかるため、急激に血糖値はあがりません。
しかしお菓子やジュースなどに含まれる砂糖は、急速に吸収されるため、摂取すると急激に血糖値があがります。
こうなると、じん臓が血糖値を下げようと慌てて大量のインスリンを分泌するため、逆に血糖値が急降下して低血糖を起こします。
これを血糖値スパイクといいます。
そして低血糖になると脳の機能が低下し、頭痛やイライラ、うつ状態を引き起こします。
他にも、不安感・空腹感集中力の低下・脱力感・眠気・めまいなどの症状を起こすのです。
さらに低血糖だと砂糖が足りない!と、新たに糖分を求めてしまい、悪循環になってしまいます。
やっかいなことに砂糖は、麻薬によく似ていて、脳の快楽中枢を刺激する物質をだすために、甘いモノを食べることで、幸福感や癒しを得るようになります。
すると甘いものを食べることで、無意識に幸せを感じるようになり、快感を得るためにさらに砂糖を摂る状態=砂糖依存症に陥ります。
こうなると、甘いものがやめられなくなってしまうのです。
糖類は、腸内にも悪影響を及ぼします。
糖類が多いと腸内に悪玉菌が増えるため、便秘や下痢などの症状が起こりやすくなります。
また腸内には免疫機能の7割が集まっているため、腸内環境が悪化すると、免疫機能も低下します。
するとアレルギーやかゆみなどの症状があらわれるのです。
また、糖類を多くとると、脳から睡眠を調節するセロトニンが大量にでます。そのため眠気がひどくなります。
そして糖分を体内に貯留するのに3gの水分が必要になります。糖類が多いとそれだけ水分も必要になるため、むくみが起こります。
糖類の取り過ぎると血糖値がたんぱく質に取りつき、 AGEを発生させ(糖化)ます。
すると肌のコラーゲンがダメージを受け、シワやたるみ・くすみを発生させます。
この他にも、糖質が消化されるときに、タンパク質とビタミンBを消費します。
糖類が多いと、ビタミンBやカルシウムも大量に必要になるため、体内にこれらの栄養素が不足するとうつ病、骨粗鬆症、冷え性なども発生するのです。
このようにたかが糖分ですが、体にはさまざまな症状を発生させてしまう大きな原因になっています。
砂糖断ちの禁断症状は?
低糖質ダイエットや ケトジェニックダイエットのように、砂糖を減らすとカラダはどんな反応を示すのでしょうか?
まず糖質制限をすると、低血糖になるため、以下の症状がでやすくなります。
- めまい
- 眠気
- 頭痛
- だるさ
糖質が少なくなると、上記のような症状がおこり、さらに糖質には中毒症状があるため、以下の禁断症状も起こりやすくなります。
- 不安症状
- イライラ感
ただ、この症状は長くは続きません。ある一定の期間この症状に耐えることができれば、糖分を欲しいとはあまり思わなくなります。
期間は1週間~1カ月ほどかかる場合が多いとされています。
私もやりましたが、甘い物が食べたくて食べたくてしょうがないのです。
この間に耐えられず、元に戻る人が多いのは糖分の禁断症状が、覚醒剤などの薬物中毒の禁断症状よりも強いといわれているからかも知れません。
そのくらい、砂糖には強い中毒性があります。
そのため、いきなりやめるのではなく、少しずつ減らしていくほうが失敗せず、まずはおやつなどを低糖質のものに変えてみるなどもおすすめです。
砂糖断ちができると、不思議と甘いものが欲しいとは思わなくなり、チョコなどを食べるとなんだかマズい…と思ってしまうほど。
あれだけチョコが美味しくて止まらなかったのに、変な感じです^^
さらに、肌や髪がきれいになるなどのうれしいおまけもありますよ。
まとめ
糖分の取りすぎで起こる、症状や原因を紹介しました。
糖分は麻薬に似ていて、一度取るとやめられなくなる性質があります。
糖分が多いと、脂肪が増え太るだけでなく、むくみやシワ・くすみ・たるみの他、さまざまな悪影響を及ぼします。
これを断つには、低糖生活を行いますが、薬物以上に難しいとされています。
そのため、いきなりすべてを断つと挫折してしまうため、少しずつ減らしてみてください。
もし難しい場合は、リポドリンなどの食欲抑制剤などを使うと、楽に砂糖断ちができます。